2015年2月15日日曜日

【任地着任!】あれ??博物館がない!!??

リマ市から約30キロほど離れた場所にあるパチャカマック遺跡博物館。
ここが私の配属先。
 
が、しかし!!!
 
博物館がなーーーーーい!!
 
あれ?公式HPに載っていたあの立派な博物館は??
 
戸惑う私。
 
 
なんとリニューアル工事中で完成はまだ先のよう。
 
ある人は7月に完成すると言い、
またある人は9月か10月だという…。
 
とにかくまだ先だ。
 
 
今はみんなこのプレハブオフィスで仕事をしています。
 
快適です。
 
・・・・がとにかく暑い!!!
 
 
普段はこんな恰好で仕事をしています。
私のカウンターパートは建築家。
すごく優しく丁寧で、わかるようにゆっくりと話してくれます。
リマの人は話すのがとにかく早いので助かっています。
 
 
 
博物館はないけれど、遺跡は見学ができ、いろんなプログラムやアクティビティを実施しています。
 
 
まず、入口に入るとリャマがいます。
癒されます。
 


また、遺跡周辺は砂漠で、リマの中心街からかなり離れています。
 
ここは少し、リマの中でも貧困層の人々が暮らしています。
 
遺跡の重要性を伝え、守るため、博物館は遺跡周辺の子供たちの教育プログラムに力を入れています。
無料で子供たちを招待し、いろんなアクティビティを通し、遺跡の重要性を伝えているのです。
 
 
 

 
子供たちが制作したものです。
 
日本語が書かれているのはわたしより以前にきているボランティアの先輩がこの教育プログラムに関わっており、子供たちに教えていたためです。
 
そのため、私をみると、「日本人??」
とみんな目を輝かせ、
「ねーあなたの名前と家族のなまえ、わたしの名前を腕に日本語でかいて!」
 
という注文が殺到!!
いちやく人気スターバリにサインの嵐。
 
そして、日本語で「おはよう、こんにちは、おやすみを教えて」
となんとも勉強熱心で日本に関心をもつ子供たち。
 
これもきっと先輩がもたらしたよい影響なのだなあとしみじみ感じました。
 
日本人が知らない国に来てできることは限られているけれど、その一つの重要な役割である、日本と任国の橋渡し。
その重要性を感じた瞬間でした。
 
 
 
 
また、遺跡周辺の女性の経済向上のための支援もしています。
彼女たちに技術を教え、手作りのパチャカマックブランドのグッツ制作、販売のバックアップ支援をしています。


パチャカマックはペルー沿岸で1500年物間、重要な巡礼地であり、何千人もの巡礼者がペルー全土や周辺のボリビア、チリなどから訪れていました。
 
これはレプリカですが、パチャカマックを神を描いた木製の像(ídolo de Madera)です。
パチャカマックは地震をつかさどったり、未来を予言することができると信じられていました。 
 


そのため、奉納品をもった巡礼者たちはこの地へきていろんな祈りをささげました。
また、聖職者を通してパチャカマック神のお告げをきくため、何十日も待つこともあったようです。
巡礼者たちはここで踊ったり、歌ったり、食べたり、のんだりして日々を過ごしていました。
 
そのためここにはその当時の食べかすである貝殻や、奉納品の土器や織物、バックやミイラなど多くのものが発見されています。 
 
遺跡はかなり巨大で、約465ヘクタールの面積をほこります。
ここへの最初の定住は紀元前200年に遡ります。
インカ帝国よりもずっと前です。
 
 


 
ツアーで訪れるお客さんもいます。
しかし、この日のバスはガラガラ。
 
聞くと、「ああ、いつもこんな感じ」とのこと…。
 

 
 
ここに来る人を増やしたい。
 
私の仕事は、
 
①周辺の女性の経済支援のための技術指導と販売支援のサポート
②博物館完成前に来る観光客にその意義伝達、満足度向上のためのサポート
(どこにも博物館が工事中というインフォメーションがないため、来る観光客が驚き、満足度がさがってしまうことの解決策)
③新博物館のサービス向上、開会式を大々的にするための、イベント提案
 
 
カウンターパートが次にできる博物館をペルーいちの博物館にしたいという。
 
私もしたい!!
 
そのためにできることをすこしずつ、一歩ずつ考えていきたい。




2 件のコメント:

  1. どの仕事も、一筋縄ではいかないやりがいがある仕事だね。これまでの経験も生かしつつ、思いっきり挑戦なされ!

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  2. ぜんちゃん
    ありがとう!!頑張るよーー!!

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