2015年3月8日日曜日

【SEMANA4】文化省の倉庫に引きこもる。 出土品を保存、保護するということ

今週は毎日文化省の倉庫に引きこもり、
遺跡から発掘された出土品の状態チェックとその保存の作業のお手伝い
 
 
 
今パチャカマック遺跡の博物館が立替工事中のため、出土品を納めておく場所がありません。
 
そのため文化省の倉庫にその品をきちんとした状態で保存するため、段ボールを空け、
中の出土品が湿ってかびていたり、虫が入っていたり、壊れてしまっていないか…
などなど一つずつ丁寧にチェックしていきます。
 
なんとパチャカマック遺跡から見つかった出土品は1,000点以上…‼‼‼
 
パチャカマック遺跡はパチャカマック神を信仰する人たちの巡礼の地であったため、
ペルーはもちろん、エクアドルやボリビア、チリ、アルゼンチンなど周辺の国からも
信者たちが来ていました。
 
そのため神様にささげる奉納品がたくさん発見されています。
 
織物や陶器。
凝った柄や模様、人の顔や魚などすごく可愛らしいものがたくさんあります。
 
そして中には赤ちゃんや犬などが布に包まれ発見されています。
 
一点、一点、出土品には番号がつけられ管理されています。
 
こんな重要な作業を手伝わせていただけるなんて信頼あってのこと。
 
絶対に割ったり、壊したりしないよう神経をとがらせて
慎重に、慎重に…。
 
 
 
いま手に取っているものが
何千年も何百年も前の人たちが神様のために作ったかと思うと、
何百年か前に生きていたかと思うと、
すごくぞくぞくして。
 
ロマンがあるなあと…
 
考古学の魅力を実感した一週間になりました。
 
そしてこの遺跡をより大切に、この魅力をより一層発信していきたいという
モチベーションにもなりました!
 
 

2015年3月3日火曜日

【SEMANA3】遺跡を歩いてみつけたものは…

配属からあっという間に3週間が経過…。
 
 
今週行った、
 
遺跡の観光客向けインフォメーションの張り替え作業
 
敷地が広いので、このバイクの後ろに乗って移動し。


観光に関するインフォメーションや立ち入り禁止の看板の張り替え。
炎天下での作業は結構大変。
 
 
 
 
インフォメーションは遺跡の重要性や歴史を伝える、重要なもの。
 
メンテナンスは大切です。
 
そして遺跡内を歩いていて目につくのが
 
ごみ‼
 
いろんなごみを発見します。
 
たばこの吸い殻は本当にたくさんあります。
 
 
ごみ箱は充分に設置してあるにも関わらず、遺跡内に放置されるごみ。
これは一つの問題。
 
 
 
他にも遺跡への
 
落書き
 
という問題もあります。
 
よくある年代と名前を刻む落書き。
 
これもたくさんあります。
 
今は警備員さんが常時配備され、厳しく見張っているのと、
立ち入りを禁止することで、現在の落書きはほぼありませんが、
何十年も前に石に刻まれた落書きはなかなか消えません。
 
観光で来てもらうことで遺跡の重要性や価値を感じてもらいたい。
 
ということと、
 
遺跡の保全、保護をする
 
というこの両方が大切。
 
 
今週初めにオープンすると言っていた博物館(仮)がようやく土曜からスタート。
やはりペルータイム…
 
新しい博物館ができるまではこの小さな博物館でパチャカマックで発見された
様々な奉納品等のコレクションを見ることができます。
少し小さいですが、中は素敵に仕上がっています。
 
 

 


そして土曜日。
 
文化省の大臣が工事の着工具合をみにやってきました‼‼‼
 
無事に完成しますように…